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【報道】 佐川子会社が二重派遣 グッドウィル労働者 改善命令へ 【朝日】

佐川子会社が二重派遣 グッドウィル労働者 改善命令へ【朝日新聞】

2008年1月7日朝日の記事です。

厚生労働省は、佐川急便グループで物流大手の佐川グローバルロジスティクス(SGL、東京)に対し、労働者派遣法に基づく事業改善命令を出す方針を固めた。日雇い派遣大手グッドウィルから労働者を受け入れ、別の企業に送り込む違法な二重派遣をしていた。物流大手への改善命令は極めて異例。グッドウィルもすでに、SGLにからむ二重派遣を含め、違法派遣の多発で事業停止命令の通知を受けており、違法派遣問題は広がりをみせている。




SGLは04年11月から07年8月まで、グッドウィルから派遣された労働者延べ約1万1000人を、浜松市内の大手通信販売会社の倉庫に送り込んで働かせていた。1回の派遣で最大数十人程度とみられる。二重派遣は雇用責任があいまいになり、派遣企業の手数料(中間マージン)もかさむため禁止されている。

さらにSGLは、派遣法が定める派遣可能期間を大幅に超えて労働者を働かせていた。グッドウィルとの間で、派遣法に基づく適正な派遣契約も結んでいなかった。

まさに違法派遣の玉手箱や~(彦摩呂調)ですな。

なお、朝日新聞は以下の通り書いています。
派遣労働者の申告をきっかけに昨年8月、静岡労働局が立ち入り調査して発覚。SGLは物流会社だが、一部で派遣事業も行うために07年3月に派遣事業の許可を受けており、派遣法による処分の対象となった。厚労省は、二重派遣された人数が多く悪質で、改善命令が必要と判断した。昨年12月19日付で不利益処分の予定をSGLに通知しており、弁明を聞いた上で最終的に決める。


しかし、以前ハケン集う駅(中) 追跡 グッドウィルの日雇い【しんぶん赤旗】でも取り上げられていた記事ではあるんですよね。
事案が同一であるかどうかは微妙ですが。読者からすると、赤旗の後追い記事でしかないです。


・・(中略)・・グッドウィル側は「06年11月ごろ二重派遣に気づいたのでSGLに指摘し、改善されたはずだった」と、SGL主導で二重派遣が続いたと主張。SGLは「グッドウィルの担当者も二重派遣を知っていた」と反論している。


グッドウィルは浜松市以外でも二重派遣が発覚。禁止されている港湾、建設業務への派遣も明らかとなり、厚労省は近く、737ある事業所のうち違法行為があった89事業所は4カ月間、残りは2カ月間の事業停止命令を出す方針だ。


上記の朝日新聞の記事は、問題点を指摘したのはいいのですが、ツッコミ不足という批判は免れないでしょう。なぜ派遣労働について厳しい規制がされているのか、そしてなぜ二重派遣がいけないのかという問題点についてはあまり突っ込んでいないからです。
わずかに
二重派遣は雇用責任があいまいになり、派遣企業の手数料(中間マージン)もかさむため禁止

としか触れていません。
一般的に派遣労働は、派遣元と派遣先にわかれるため、使用者責任が曖昧になる(したがって労働者派遣方は派遣先の責任を明確に定めている。逆に言うと、明確にしないと責任逃れをされてしまう恐れがあるということ)と言われています。多重派遣になれば、この問題点がより顕在化する(責任は潜在化しますが)ことになるのは、普通の人なら容易に想像がつくでしょう。
さらに問題が付け加わります。

多重派遣が行われていた事案で、著名な事件があります。
ヨドバシカメラ派遣社員暴行事件です。ヨドバシカメラの売り場に派遣されていた社員が過酷な業務を強いられ、さらに暴力による制裁を受けていた事件です。

賢明な読者の方は、”このことと多重派遣とどう関係があるの?”と疑問に思うかもしれません。たまたま、暴行の被害者になった人物が多重派遣で派遣されていただけではなかったのか、と。しかし、そうではないのです。派遣労働者は、通常の従業員よりも低い地位に置かれることがままあります。その結果、相手を自分よりもはるかに格下と見下すことができるからこそ、凄惨な暴行を行うことができるのです。派遣労働や特に多重派遣は、潜在的にパワーハラスメントを引き起こす素地を秘めているといえるでしょう。

取り急ぎ暫定的にアップしますが,追って加除訂正をします。
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by pleorsy | 2008-01-08 12:05 | ニュース・お知らせ